クリームソーダ浴びたい

インターネットに恩返し

インドで鳩と対峙して呪いを解く

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自分で刷り込む鳩の呪い

鳩がすごい怖い。物心ついた時から怖い。 どれくらい怖いかというと、5m先にいる鳩に驚く私のリアクションが大きすぎて横にいる人がびっくりしてちょっとキレるくらい怖い!

鳩についての私のツイート from:kumakumasoda 鳩 - Twitter検索

わ!鳩!!!!とビビった時だいたい横にいる人は、え?どこ?と言う。鳩だけかなり早くみつけてしまう。

道にいたら迂回するし、一本道なら立ち止まって鳩の軌道を確認する。 歩道を横切って往復するタイプなのか、縦に進むタイプなのか、フリースタイル型か。

人が通る時どんな動きをする鳩なのかを確かめた上で、知らない人の横にピッタリとついて歩いて鳩を過ぎる。私が鳩を超えたら走り抜ける。 これが、東京で培った鳩のやり過ごし方である。

今は少しマシだが20代前半の頃は月に1度夢に鳩がでて、恐怖で叫んで目が覚めた。 鳩が怖いと刷り込みすぎて余計に怖くなってるんじゃないか、実は怖くないんじゃないかという説も感じていた。

インドでなら向き合えるかも

さて、6月9日からインドはニューデリーへ行った。 同僚に話すと「インドには道端に犬がいるよ〜」「牛がいるよ~」と教えてくれたが、そんなことより鳩はどうですか。鳩いますか。

ネットで調べると、駐在員の方々が家のベランダに巣をつくる鳩に苦しむブログがたくさん出てきた。うわぁ…。インドの鳩はでかくてしぶといらしい。

そして、そこらじゅうにいるわけではないが、コンノートプレイスという街にだけめちゃくちゃいることがわかった。街の人は鳩に優しく、水や餌をやっているらしい。

写真で見たら、たしかに50匹くらいが集まって優しいインド人が配ったエサをつまんでいた。鳩の画像を見るのもウッとなるので高速でスクロールする。

私が3泊するホテルはコンノートプレイスにあった。

克服するぞ!呪いを解くぞ〜。何をもって克服したというかというと、ただ近づくだけ!でも私としてはそれも奇跡。

この克服は別に上野公園でも新宿西口構内の交番裏でもできるのだけど、異国へ行ったテンションや気温40℃の中でやることが重要なんだと思う。と、思い込む。

結論を書くと2日にわたって3回「鳩近づきチャレンジ」をして、結構克服できた。ここ十年で一番の勇姿を見てほしい!!

1回目:だいぶ遠くなのに興奮して満足

舞台はこの広場のような駐車場のような場所。多くないですか鳩。

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限界の距離で呆然とする

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いくつかの鳩が飛んだり戻ってきたりしているのをみて腰が引ける

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バサバサ!と数匹飛び立ったのでパニック

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数十秒で走って逃げたのにちょっと満足気

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このときTwitterにはあたかも鳩の近くに行ったみたいなツイートをしたけど、実際には距離があった。でもこんなに近づいたことなくて大興奮…

ただこのままでは呪いが解けたとは言えない。そういう気持ちをもったまま、街で無料配布されているピンクの謎のジュースを飲んだり、奇抜なお寺に行ったりして3日間観光する。気温が38℃から42℃くらいで、常時あつ湯に浸かっている気持ちだった。

ココが無理!鳩

簡単に何が怖いか書くと以下の通り。

  • 汚い。とくに胸のところは汚い脂がついてるらしい最悪
  • いつ飛ぶかわからない
  • 顔が変で最悪
  • 配色と挙動がおかしい
  • 濡れた鳩最悪
  • 複数匹などでいやがる

2回目:見てろよ!新宿の鳩!!

私このままでは日本に帰れないからもう一度鳩のところへ行きたい!と、コンノートプレイスを離れる日に同行者に申し出た。

例の場所へ。今日は餌が撒かれまくって地面が黄色いな...

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力抜いていこ〜(ここですでに前回の半分の距離に)

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祈るような気持ちが強すぎて、ガチガチに力が入った手で祈っている。

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スタスタスタ...

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餌をやっているお兄さんが微笑んで見守る(見守ってはない)

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ヒィッ!!!このとき多分心臓がちょっと止まってると思う。

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私が近づくと鳩が避ける(多分正しい挙動)

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そしてあの黄色い地面を歩くことに限界がきて退散してしまった。 写真を撮ってくれてた同行者は「全然近づけてないからね」と一言だけ言った。

3回目:見てろよ!大須観音の鳩!!!!

最後に反対側から行ってみることにした。魂が抜けた顔をしている。 無になって進んだ。

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数匹が飛び立つ。自然と格闘を始めるようなポーズになっていた。ここで逃げるわけにはいかない!ぶん殴るような覚悟がポーズに現れた。鳩は悪くない!暴力はいけない!

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それを察したのかみんながバサバサバサバサと飛び出した。あっ死ぬ!!!

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死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ

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実際そんなに近づいてないけどめちゃくちゃ満足した感じで戻ってきた

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安全地帯にきたら何かを成し遂げたような顔をしている

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鳩の中心を歩いてくるね!と意気込んだ結果、こうなったけど東京では考えられないくらい鳩と接触した(してない) すばらしかった。

この記事をここまで読んでくれた人は最初から最後まで「大して近づいてない」という感想をお持ちかもしれないが、正しいです。 でも呪いを解く儀式としては十分だった。

もうプールでも平気だし新宿西口の交番裏も克服した

その後別のホテルに移動してモヤかかりまくりの中プールに行ったが、プールにも案の定鳩が。 そして以前だったら絶対に入れない「鳩入りのプールに」入り、ここまで近づいてヘラヘラしているのは成果じゃないですか。どうですか。

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さらには先日、ついに新宿西口構内の交番裏にたむろする鳩に1mくらいまで近づくことができた。

インドの鳩、付き合ってくれてありがとう。日本のどこで鳩を見かけても「あそこまでできたのだから」という自信がつきました。