地方のビジネスホテルのスイートルームに泊まる
地方のビジネスホテルに泊まった。ツアーパックの2日目の宿だ。
チェックインをすると係の人がなまめかしい感じで「大きなベッドのお部屋がご用意できております。そちらのお部屋にご案内しても問題ないでしょうか?もちろん料金は変わりません。」と微笑んできた。
特に害はないので「あ、お願いします」というと、渡された古い鍵には「SuiteRoom」と彫られていた。「お部屋は925号室でございます。」と言われたはずだが、9階についても924と926があるのに925がない…。
あたりをよーく見回すと、変な柵がついた扉にうっすらと「SuiteRoom」と見えた。
ちょっとビビる。なんだこの柵はwwww
特別感か…?そうなのか?
ドアを開けると、広いリビング?があった。
売上のなさそうな会社の応接間のようなださい椅子&テーブル。
1990年代にきっとモダンだった大きなテーブル…ゼーレが会議でもしそうだ…。
窓際には、なぞのアーチを描いた大きすぎる照明…。
そして中央に無造作にマッサージチェア…。
お腹いっぱいになり思わず「うわぁ…」と言ってしまった。
世の中に、こんなにも感激しないSuiteRoomがあるとは…!!
よく見渡すと、壁側にはなぞの棚&オブジェが等間隔で置かれている。
右端に置かれる時計。
この時計…実家に昔あったな!ちなみに同行者の家にもゆにこさんの家にもこんなような時計はあったらしい。一家に1台!この時計…!しかも止まってる!
このSuiteRoomは完全に時が1995年で止まっている!!!!
キッチンとトイレ、ウォークインクローゼットを確認したあと、階段をあがると、通常のビジネスホテルよりすこし広い部屋にキングサイズのベッドとドレッサーが置いてあった。ここは古くなかった…。
いやあ、、でも度肝を抜かれた1995インテリア。
どこかでみようと思っても見られない!個人経営のペンションに来たような気分…!
荷物を2階に運んだりが結構たいへんで、最初はぜんぜん普通の部屋でいいのに…!とすら思ってしまったけど、夜になると長距離移動に疲れた体を癒したくなり、高性能のマッサージチェアが取り合いになるのだった。
好奇心で公式ホームページをのぞくと、その部屋は広さ81.8m2もあり、泊まれるプランは掲載されていなかった…!そして客室の説明には「2Fのベッドルームにはキングサイズダブルベッド1台で お2人の記念日や大切な人とお寛ぎください」と書かれており、もし記念日に「スイートルームを取っておいたよ☆」と言われてこの部屋だったら絶望する…!!!!!絶句して直帰してLINEブロックしてしまう自信がある…!!!
そしてもし私が係の人に「この人達記念日かな?スイートルームを案内しよう…!」と思われてたらそれも絶望する…!
でも思い出に残る楽しい部屋だった。。。