クリームソーダ浴びたい

インターネットに恩返し

コミュニティにおける「制限」についての考え方

大前提

場をつまらなくする要素であるか?を判断基準に

制約は一見ユートピアへの近道に見えますがそうではありません。制約を多くしてもきれいな世界ができるとは限らず、逆に窮屈になって爆発したり、廃れていくこともあります。
お客さまの言動を中の人のエゴで規制するのはよくないと改めて認識しましょう。
「この規制があった方がみんなが楽しめる」というのは実は中の人の願望であることが多々あります。私もそう思ってしまったことがあります。
ただし、犯罪行為やそれを助長するものに関してはどういう観点でも禁止すべきだと考えています。

「消せる権利」であって「消す義務」ではない

アンサーの運営事務局には規約に違反した投稿を消す義務はありません。
あくまでも消せる権利を持っているだけです。アンサーには基本的にどんなことでも投稿できます。でも規約に違反した投稿は消える可能性があります。違反投稿が消えても怒らないでね、というスタンスです。
コミュニティは場なので、そこを動かすのはお客さんです。中の人はそのサポートや、一人でも多くのお客さんが嬉々と動けるような仕掛けを提供する人でありたいと考えています。
なんでこの投稿は消さないんですか?!仕事してねーのかよ!とご意見をいただくことも多くありますが、中の人がどうにかしてくれると思われるよりは中の人は仕事ができねーから俺たちがなんとかするか!くらいに思ってもらえるほうが、場としては機能しているように思います。
とはいえ毎日何千件の違反報告をチェックしますが、それは「消さない」ためのチェックでもあります。

削除人は削除しないのが仕事

これはけんすうさんから教わって何度も繰り返し学ぶことですが、削除人は削除しないのが仕事。
どうやったらこの投稿を消さないでいられるのか?を考えます。
削除人や中の人はアンサーをより面白い場所にしていく人です。
アンサーでは性的な話題を禁止としていますが、卑猥かもしれない言葉、卑猥かもしれないスポットはたくさんあります。でも「かもしれない」状態で削除するのは絶対NGです。よくあるのは「チ●コなめたい」とかですね。チョコかもしれない。「●ックス」とかですねソックスかもしれませんしユニセックスみたいな意味かもしれないです。もちろん伏せ字以外にもそうかもしれないものはたくさんあるんですがその状態で削除は絶対NGです。そうじゃないかもしれないからです。

徹底的に排除しなくていい

冒頭に書いたとおり、厳しすぎる制限や徹底的な排除はやがて問題ないコミュニケーションが面白くなる可能性も小さくし、場がつまらなくなる要因になることがあります。
つまらない投稿が「蔓延」するとお客さんも諦めてしまったり、見放したりしますが、蔓延していなければ0にする必要はないという考え方でいます。
なので、「そうかもしれない投稿」についてはもちろん削除はせず「そうかもしれない状態」で置いておきますし、たとえば性については伝えたい本題が性の話でない場合には程度によっては削除しないことも多々あります。(たとえば体の話や妊娠の話、人間関係の相談の中で現れる性の話、冗談の投稿など)

さいごに

夢中になると忘れがちなのは「中の人がお客さんをコントロールしようとしない」ことです。
いい場所にしたいと思うほど、お客さんにこうしてほしい!これはしないでほしいと思うことはあると思いますが、それは直接お客さんに強いるものではありません。私達の仕掛けが足りないのです。
ユーザーさんにはいつでも自由に場を楽しんでもらいましょう。
と、自戒を込めてまとめます。